“　心が躍るテキスタイルとの出会いがこの椅子のはじまりでした。”

3年程前にミナペルホネンのデザイナー皆川明さんがある雑誌で語ってらした、ものづくりの姿勢に感銘を受けて、この方が作った生地に触れてみたいと思い生地を購入したことがきっかけでした。手元に届いた生地を見て触れた瞬間、単に生地という言葉だけでは片付けられないものであって、この作品に掛けられた時間と職人さんの手によって大切に作られたプロセスが伝わり、「いつかこのテキスタイルを使って家具を作ってみたい」と抱き続けてきた想いがようやくひとつのかたちとなりました。

ここでは椅子そのもののデザインより、テキスタイルのデザインをシンプルに伝えること、そして素材をより自然なかたちで生活に溶け込ますことに意識をおきました。
座面のテキスタイルは、正方形の中にきっちりと収まった輪との余白にふんわりとした厚みを感じる刺繍が特徴的な｢pallo/パロ｣と、一見同じようなドットで輪を描いているようでありながら微妙に一つひとつの表情が違う、柔らかい表情を持つ「tambourine/タンバリン]を使用して「家族」のようなスツールを作りました。

名前はフィンランド語で空気という意味の[ilma]イルマ。
水平垂直に表れる模様が空気の流れや呼吸を感じるスツールは、座ると横のクッションに自然と手が伸びてテキスタイルの創造性や温かさを暮らしの中でゆったりと感じ取っていただけると思っています。

クッションはくるりと回すと小さなテーブルにもなります。

サイズ　M:w367, h367, d367mm
　　　　S:w317, h338, d317mm　
素材　　台輪：ナラ無垢材　or クルミ無垢材
　　　　クッション：ミナペルホネン「tambourine/タンバリン]
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｢pallo/パロ｣
　　　生地の色、質感は、その時々で変更になりますので、お気軽にお問い合わせください。

納期　　３ヶ月